北海道のほぼ中央に位置する旭川市。札幌に次ぐ道内第二の都市でありながら、「住みたい田舎ランキング」北海道エリアで2年連続1位に輝いた街でもあります。観光地としては旭山動物園のイメージが強いですが、実際に訪れてみると「住みたい」と思わせる不思議な力を持った街でした。今回は、その魅力を6つのポイントからご紹介します。
1. 都会と自然が隣り合う街
旭川駅周辺には高層ビルやホテル、飲食店が並び、都会的な雰囲気に包まれています。その一方で、駅の南口に出ると「北彩都ガーデン」という緑豊かな庭園が広がり、まるで別世界。リスが姿を見せ、川ではヤマメが釣れることもあるそうです。さらに車で10分ほど走れば「カムイの杜公園」など大自然に触れられる場所へ。都市機能と自然がここまで近い街は、全国的にも珍しいでしょう。
2. 四季がくっきり、特に冬が美しい
旭川に住む人が口を揃えて言うのが「冬の静寂の美しさ」。雪が音を吸い込むため、朝の街はまるで無音の世界。空気は澄み切り、ダイヤモンドダストが舞う景色は息をのむほどです。気温は氷点下30度に達することもありますが、湿度が低いため体感温度は思ったほど厳しくなく、住宅の断熱性も高いため快適。実は「冬にこそ旭川の本当の魅力が味わえる」と地元の人は語ります。
3. 盆地ならではの気候と空の強み
旭川は四方を山に囲まれた盆地。夏は日差しが強いものの湿度が低く、日が沈めば一気に涼しくなります。冬も風が少ないため、寒さは意外と穏やか。さらに旭川空港は年間の就航率が99%と全国トップクラス。雪の多い北海道で、安定して飛行機が飛ぶのは大きな魅力です。旅行や帰省にも便利なロケーションといえるでしょう。
4. 食材の宝庫、野菜も魚も絶品
旭川は農業が盛んで、スーパーで売られている野菜さえ驚くほど美味しいと評判です。さらに物流の拠点でもあるため、稚内や網走など北海道各地から新鮮な魚介が集まります。市内の居酒屋では、本州ではなかなか味わえない「生にしん」や「八角」といった珍しい魚も日常的に登場。海から離れた内陸にいながら、極上の刺身が楽しめるのは旭川ならではの特権です。
5. 夜を彩るレトロな小路
昼間の旭川は整然とした都会の顔を見せますが、夜になると小路が一気に輝き出します。居酒屋やバーが立ち並ぶ「パリ街」などは、昭和レトロな雰囲気と賑わいが混じり合う大人の遊び場。映画のワンシーンのような景色に引き込まれ、つい長居してしまう魅力があります。ナイトライフが充実しているのも、旭川の大きな魅力のひとつです。
6. 北海道観光のベースに最適
旭川といえば旭山動物園が全国的に有名ですが、それだけではありません。美瑛や富良野、大雪山や層雲峡といった名所へのアクセスが抜群で、滞在の拠点に最適。市内で快適に過ごしつつ、日帰りで観光地を巡るプランは多くの旅行者に人気です。観光と都市生活を両立できる点が、移住希望者にとっても大きな魅力になっています。
まとめ ― 「知られざる北海道の第二都市」
旭川は、都会的な利便性と豊かな自然環境を両立させた街。冬の美しさ、盆地ならではの快適な気候、美味しい食、レトロな夜の街並み、そして観光拠点としての便利さ――そのどれもが「住みたい」と思わせる理由になります。
札幌や函館の陰に隠れがちな旭川ですが、一度訪れれば印象が大きく変わるはず。旅行先としてだけでなく、移住の候補地としても注目したい街です。
「北海道に住むなら旭川」という声が高まるのも納得の、魅力あふれる都市なのでした。