2025年8月30日(土)、モード好きの間で話題必至のコラボレーションが誕生した。仕立ての美しさで評価を集めるウジョー(UJOH)と、前衛的なカッティングを得意とするサルバム(sulvam)が初めてタッグを組み、シャツ・Tシャツ・ワイドパンツの全3型を発表。ステュディオス(STUDIOUS)およびザ トウキョウ(THE TOKYO)各店にて限定販売される。


“仕立て”と“解体”を武器にする2ブランドの邂逅

ウジョーは、ヨウジヤマモトで経験を積んだ西崎暢が2010年に立ち上げたブランド。テーラリングをベースにしながら、都会的で洗練されたシルエットを特徴としている。一方、2014年に藤田哲平が創設したサルバムは、断ち切りやアシンメトリーといった実験的要素を多用し、パリコレクションにも参加する気鋭のブランドだ。

両者は一見、対照的なアプローチを取っているように思える。しかし、共通するのは「服の輪郭=シルエット」に強いこだわりを持ち続けている点だ。今回のコラボレーションは、まさにその“シルエットの探究心”を軸に、互いの持ち味を掛け合わせる試みといえる。


自在に形を変える「バック&サイドオープンシャツ」

コレクションの中心となるのが、ウジョーのシャツをベースに再構築した「バック&サイドオープンシャツ」(52,800円)。サイドと背面にボタンを配し、留め方によってシルエットを大きく変化させられる仕組みを採用した。

動くたびに生まれるドレープやラインは、サルバムの“未完成の美学”を感じさせつつ、ウジョーらしい端正さも兼備。ホワイトとブラックの2色展開で、日常着にもステージ衣装にも映える万能な一枚となっている。


ディテールが効いた「カットオフショートスリーブTシャツ」

Tシャツは、サルバムを象徴する“断ち切り”のディテールを採用。ラフな仕上げがシンプルなアイテムに奥行きを与えている。素材には、ウジョーならではのなめらかなコットンを採用し、肌触りの良さと高級感を両立。ホワイトとブラックの2色展開で、さりげなく個性を主張できる。価格は26,400円。


ワイドパンツに漂う“ワークとエレガンス”

「ワンタックワイドパンツ」(57,200円~59,400円)は、ワークパンツの要素を取り入れつつ、ウール素材を用いて上品さを残したデザイン。大胆なカッティングのポケットが視線を集める。カラーはブラックのほか、存在感のあるストライプ柄も用意。カジュアルにもドレスライクにも振れる、自由度の高い一本だ。


コラボの意義:服を“着こなしで完成させる”体験

今回のウジョー×サルバムのコラボレーションは、単なるアイテムの共同開発にとどまらない。両者が得意とする「シルエットの操作」をベースに、“着る人が動くことで完成する服”を提示している点が大きな特徴だ。

シャツのボタンを開ければ流れるようなラインが生まれ、パンツのポケットが大胆にアクセントを加える。つまり、服そのものに“余白”があり、着る人の選択や所作によってスタイルが変わっていくのだ。

ファッションが多様化する中で、「固定されたスタイル」ではなく「変化し続けるスタイル」を楽しむという姿勢は、2025年の時代性にも合致している。


発売情報まとめ

  • 発売日:2025年8月30日(土)

  • 取扱店舗:ステュディオス各店、ザ トウキョウ各店

  • 展開アイテム:

    • バック&サイドオープンシャツ(ホワイト/ブラック) 52,800円

    • カットオフショートスリーブTシャツ(ホワイト/ブラック) 26,400円

    • ワンタックワイドパンツ(ブラック 57,200円/ストライプ 59,400円)

  • サイズ:いずれも 2、3、4