外出先でも効率的に作業を進めたい──そんなニーズに応えてくれるのが、折りたたみ式のBluetoothキーボード。中でも筆者が特に推したいのが、MOBO(モボ)の「Keyboard 2」だ。

スマートフォンやタブレットと組み合わせて使えるコンパクトなこのキーボード。見た目はシンプルながらも、実際に使ってみると文字入力の快適さ、携帯性、そしてiPadとの相性の良さに驚かされる。この記事では、筆者が実際に2週間使い込んで感じたポイントを詳しくレビューしていく。

MacBook並みのキーピッチと安定感

MOBO Keyboard 2最大の特徴は、折りたたみ式でありながら、キーピッチ(キーの間隔)が19mmと、MacBookとほぼ同じ設計になっている点。打鍵時の窮屈さを感じにくく、ミスタイプも起きにくい。実際にカフェのカウンター席のような狭いスペースでも快適に作業ができた。

キーの形状も工夫されており、わずかにへこんだキートップが指にフィット。長時間のタイピングでも疲れにくく、原稿執筆など集中力が求められる作業にも対応してくれる。

本体の中央にはゴム製スタンドが内蔵されており、使用時は左右に展開して安定感を高める仕様。コンパクトながらもしっかりとした作りが好印象だ。

“かな/英数キー”がiPadでも使える!

iPadユーザーにとって特に嬉しいのが、日本語入力切り替えに便利な「かな/英数キー」が、iPadOSでもしっかり使えるという点。

通常、iPadでは外付けキーボードがUS配列として認識されるため、JIS配列ユーザーにとっては「英数/かな」の切り替えに一手間かかることが多い。だがMOBO Keyboard 2は、iPadOS上でもMacと同じようにスペースキー左右の「かな」「英数」キーが機能する。これは他の折りたたみキーボードにはなかなかない大きな強みだ。

USB-C対応&有線接続も可能

モバイルガジェットとの親和性を高める仕様も魅力的だ。充電端子にはUSB Type-Cを採用しており、近年のスマートデバイスとケーブルを共有しやすい。さらに、USB-Cケーブルを接続すれば有線キーボードとしても使えるため、万が一のバッテリー切れ時でも安心だ。

また、2台までのデバイスとペアリングできるため、iPadとスマホ、あるいはノートPCなどを使い分ける際もスムーズに切り替えが可能。日常的な使い勝手にしっかり配慮された設計だと感じた。

気になる点も少し

ほぼ満点に近いMOBO Keyboard 2だが、あえて気になる点を挙げるとすれば、充電インジケーターの位置。キーボードを開いた状態でないとバッテリー残量が確認できないため、閉じた状態での充電時にやや不便を感じる。この点は次回モデルでの改善に期待したい。

また、価格は約7,000円と、折りたたみキーボードの中ではやや高め。ただ、打鍵感や機能性を考えれば、価格に見合うだけの満足度は十分に得られる製品だと断言できる。

コンパクト環境構築の最適解

折りたたみ式ながら快適なタイピングができ、iPadとの相性も抜群。USB-C対応や有線利用も可能と、携帯用キーボードとしての完成度は非常に高い。

筆者自身、これまでさまざまな折りたたみキーボードを試してきたが、「MOBO Keyboard 2」が最もバランスが良く、出先での作業における“最適解”だと感じている。

iPadやiPhoneでの作業を効率化したい人、軽量かつ本格的なタイピング環境を求めている人に、ぜひ一度試してみてほしい一台だ。