キャッシュレスが主流となった今、「できるだけコンパクトな財布がいい」と考えている人も多いはず。とはいえ、小さくしすぎて使い勝手が悪くなるのは本末転倒。そんな悩みに応えてくれたのが、mont-bell(モンベル)のミニマル財布「トレールワレット」でした。

もともと海外旅行用に購入したこの財布でしたが、思いのほか使い勝手がよく、気づけば夫婦そろって1年以上もメイン財布として愛用。今回はその魅力を、実際の使用感とともに詳しくレビューします。


小さいのに全部入る。理想の収納力

mont-bell「トレールワレット」は、三つ折りタイプのコンパクト財布。サイズ感はカードよりひと回り大きい程度ながら、**紙幣・小銭・カード(最大10枚前後)**と必要なものはすべて収納できます。

ミニ財布でありがちな「紙幣を折りたたまなきゃ入らない」という煩わしさもなく、お札はそのままスッと収納可能。これが思いのほか快適で、たまの現金決済も非常にスムーズに済ませられます。使い勝手は二つ折り財布と遜色なく、ミニマルでありながら実用性を犠牲にしていない点が素晴らしい。


小銭もカードもきちんと入る

前面にはジッパー付きの小銭入れがあり、コインは20枚程度収納可能。ジッパーにはロック機能が付いているので、うっかり開いて中身が飛び出す心配もありません。

内側には3つのカードポケットがあり、それぞれ厚手のカードが2〜3枚ずつ入る設計。実際に保険証、マイナンバーカード、キャッシュカード、クレジットカード2枚、映画館の会員証といった厚みのあるカード類を詰め込んでも、まだ余裕があるほど。

さらに私は、カードポケットの裏に鍵まで入れて使用していますが、それでも厚みは10mm程度。収納力とスリムさのバランスが絶妙です。


驚異の軽さ15g。持ち歩いてる感覚がない

この財布の最大の特徴は、なんといってもその驚異的な軽さ。重量はわずか15gと、ほとんど存在を感じないレベルです。ズボンのポケットに入れていても、財布の重さでズボンがずり下がるなんてこととは無縁。携帯性の高さはミニマル財布の中でも群を抜いています。

購入前にさまざまなミニ財布を比較検討しましたが、これだけ軽くてこれだけ入る財布は他に見つかりませんでした。もし同等以上のものがあればぜひ知りたいほどです。


耐久性も申し分なし。1年使っても劣化ゼロ

本体素材には、高耐久なバリスティックナイロンが使われており、軽いだけでなく非常にタフ。1年間ハードに使い倒してみましたが、スレやほつれはまったく見当たりません。アウトドアブランドらしい設計思想が細部にまで感じられます。

また、構造も非常にシンプルで、使わない背面ポケットや装飾などの「余計な要素」は一切なし。実用性に振り切った潔さもこの財布の魅力です。


価格も良心的。メイン財布としても優秀

価格は約2,000〜3,000円前後と、革財布などに比べてかなりリーズナブル。もちろん革のような高級感はありませんが、「財布に高級感を求めない」のであれば、旅行用にも普段使いにもベストな選択肢になりえます。

カラーはブラックをはじめ、ネイビーやカーキなども展開。実店舗ではカラーが限られることもありますが、Amazonや楽天などのオンラインショップなら豊富なラインナップから選べるのも嬉しいポイントです。


まとめ|これひとつで十分。財布の完成形

mont-bellの「トレールワレット」は、軽く・薄く・丈夫で・大容量。ミニマル財布に求められるすべての要素を満たしながら、日常使いにも十分耐えうる機能性と実用性を備えています。

キャッシュレス時代の今、財布に求められる機能は「持ちやすくて使いやすいこと」。その点で、この財布はまさにミニマル財布の完成形といえるでしょう。

「財布をもっと軽くしたい」「小さい財布を探している」「旅行用にサブ財布が欲しい」という方は、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。