群馬県を代表する温泉地、草津温泉は日本三名泉の一つに数えられ、毎分約3万2000リットル以上という豊富な湯量を誇る名湯です。自然湧出の源泉から立ち上る湯けむりと硫黄の香りが漂う温泉街は、訪れる人々に旅情あふれる風景と癒やしの時間を届けています。今回は草津温泉の見どころや楽しみ方、名物の共同浴場「草津三湯」を中心に紹介します。
湯畑を中心に広がる草津温泉街の魅力
草津温泉の象徴ともいえるのが「湯畑」。草津温泉バスターミナルから歩いて約5分の場所にあり、毎分約4000リットルもの温泉が勢いよく湧き出す様子は圧巻です。湯畑周辺にはお土産店や飲食店が立ち並び、硫黄の香りと湯けむりが温泉情緒を一層引き立てています。昼間の活気ある景色も素敵ですが、日没後のライトアップされた湯畑は幻想的で、夜の散策もおすすめです。
また、草津町の西側にある「西の河原公園」では、温泉が流れる川の風景を楽しめます。こちらも湯畑と同様に夜間ライトアップされ、静かな自然の中でゆったりとした時間を過ごせます。
草津温泉の名物「草津三湯めぐり」で極上の湯を体感
草津温泉には多数の共同浴場がありますが、その中でも代表的なのが「草津三湯」と呼ばれる大滝乃湯、御座之湯、西の河原露天風呂です。いずれも源泉かけ流しの湯船が特徴で、草津の湯の効能を存分に堪能できます。
大滝乃湯
大きな大浴場と湯滝のある露天風呂が自慢。男女で異なる構造の「合わせ湯」もあり、草津温泉で貴重な煮川源泉を使用しています。食事処やマッサージも充実し、温泉だけでなく癒やしのサービスが揃っています。毎月第2・第4土曜日は「白濁の日」として、濃厚なにごり湯を楽しめる特別な日です。御座之湯
江戸から明治時代にかけての湯治文化を現代に再現した施設。草津のシンボル湯畑の近くにあり、木造の建物や「とんとん葺き」の屋根が歴史的な趣を醸し出しています。昔ながらの温泉情緒を味わいたい人にぴったりです。西の河原露天風呂
約500平方メートルという広大な湯船が特徴の露天風呂。四季折々の自然景観を360度楽しみながら、開放感あふれる湯浴みが楽しめます。金曜夜には「混浴の日」が設定され、カップルや家族連れ、友人同士でライトアップと混浴を満喫できる特別な時間となっています。
湯の効能と正しい入浴法で草津温泉をもっと楽しむ
草津温泉の湯は強酸性でpH値は2.05と非常に高い酸性度を持ちます。硫黄成分も多く含まれているため、「恋の病以外効かぬ病はない」といわれるほど効能が高いのが特徴です。一方で肌への刺激が強いため、長湯は避け、入浴前後にかけ湯で体を慣らすなど正しい入浴法を守ることが推奨されています。これにより温泉の効果を最大限に引き出し、肌のツルツル感や血行促進をしっかり実感できます。
草津温泉の日帰り入浴を楽しむなら「三湯めぐり手形」が便利
初めて草津温泉を訪れる方や日帰りで気軽に楽しみたい方には、「三湯めぐり手形」がおすすめです。これは大滝乃湯、御座之湯、西の河原露天風呂の3つの施設にそれぞれ1回ずつ入浴できるお得な入湯手形で、有効期限はありません。草津温泉の代表的な湯をまとめて体験しながら、ゆったりと日帰り温泉旅行を満喫しましょう。
訪れた人の声から見る草津温泉の魅力
「泉質が本当に素晴らしく、肌がツルツルに。肌にジンジン染み渡る感じがたまらない」(2024年1月訪問)、「初めての草津温泉で、熱い湯もゆっくり冷ましながら何度も入りました。湯畑源泉と綿の湯源泉の違いも楽しめて、また行きたい温泉地です」(2023年12月訪問)と、多くの訪問者が泉質と温泉街の魅力を高く評価しています。
アクセス情報とまとめ
草津温泉へはJR長野原草津口駅からJRバスで約25分。車なら上信越自動車道の上田菅平ICから約70分です。無料の駐車場も完備しているため、公共交通機関でも車でも訪れやすいのが嬉しいポイントです。
湯畑の湯けむりに包まれた街並みを歩き、草津三湯の名湯で心身を癒やす。草津温泉は、忙しい日常から離れてのんびり過ごすには最高の場所です。季節を問わず楽しめる魅力あふれる温泉地へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【参考】
草津温泉観光協会公式サイト
大滝乃湯、御座之湯、西の河原露天風呂の各公式ページ