バッグブランド「Able Carry(エイブルキャリー)」の名を知らしめた“無重力バッグ”シリーズ。そのフラッグシップモデルとして登場したのが「Max Backpack」です。容量30リットルという余裕を持ちながらも、背負った時の美しいシルエットと快適なフィット感を両立し、オンオフ兼用で使える万能モデルとして注目されています。

30L大容量なのにスマートな外観

Able Carryのバックパックは全般的に、背負ったときのシルエットの美しさが特徴ですが、Max Backpackも例外ではありません。30リットルという大容量ながら、その容量を感じさせないスタイリッシュなデザインはまさに洗練の一言。

外装に採用されているのは、登山やハイキング用ザックでお馴染みの堅牢素材「X-PAC」。独特のダイヤ状格子模様が特徴で、多層構造による耐久性の高さが魅力です。従来のナイロン生地よりも軽量かつ防水性に優れており、さらにDWR(耐久撥水)加工が施されているため、雨の日の使用も安心。荷物の重さが10kgを超えるような極端に重たい運搬には向きませんが、日常使いから2〜3泊の旅行まで幅広く対応可能です。

サイズは52cm×32cm×20cmと、30Lクラスとして標準的。21Lの「Daily Plus」と比べると縦に一回り大きく、容量差は約9リットル。重量は1,800gとやや重めですが、この容量を考慮すれば許容範囲といえるでしょう。

ON/OFFで分けられる優秀なオーガナイザー

Max Backpackの最大の特徴は、前面(OFFゾーン)と背面(ONゾーン)で収納を分けられること。これにより、仕事道具とプライベート用品をきれいに分離できるため、使い勝手が非常に良いです。

前面のOFFゾーンは約25Lの大容量。2泊3日の衣類や一眼カメラ、電子機器ポーチ、洗面用具などをまとめて収納してもまだ余裕があります。開口部は90%まで大きく開くクラムシェルタイプなので、パッキングやアイテムの取り出しもストレスフリーです。

一方、背面のONゾーンは仕事用スペースとして最適。17インチまで対応可能なPCスロットに加え、タブレットや文具用の伸縮ポケットがあり、クッション性も十分。PCとタブレットをそれぞれ干渉なく収納できるのは、二台持ちユーザーには特に嬉しいポイントです。

さらに背負ったままアクセス可能なサイドポケットもあり、財布やiPad mini、折り畳み傘、モバイルバッテリー、パスポートなど、頻繁に取り出す小物を収納するのに便利。旅行や出張での機内持ち込みアイテムにもぴったりです。

無重力フィット感で長時間背負っても疲れにくい

Able Carryといえばショルダーハーネスのクッション性の高さも定評がありますが、Max Backpackでは特に幅広で反発力の高いハーネスを採用。チェストベルトと組み合わせることで肩への負担を軽減します。

独自開発のA-Frame構造により、荷重が均等に分散されて背中にぴったりフィット。歩行中の横揺れがほとんどなく、丸一日PCやカメラを詰め込んで歩いても疲労感はかなり抑えられました。背面パッドは通気性のある素材で蒸れにくく、炎天下の使用でも快適です。

まさに“無重力バッグ”の名にふさわしい、背負うというより「着ている」感覚が実感できる仕上がりです。

旅行でも便利なリアストラップ&自立構造

Max Backpackにはスーツケースのハンドルに固定できるリアストラップが付属。横向きに装着するタイプですが、混雑した電車やバスでの移動時にバッグを邪魔にならずに固定できるのは大きなメリットです。

また、フレームの堅牢さから、荷物の有無にかかわらずバッグ単体でしっかり自立するのも嬉しいポイント。カフェやベンチに置いた時に型崩れしないため、置き場所にも困りません。

デイパックとスーツケースのいいとこ取りの万能モデル

2泊3日〜1週間程度の旅行で、機内持ち込み可能なバックパックを探している人にぴったりの容量と機能性。日常使いのデイパックとしても使えるし、ビジネスシーンでも十分な収納力を持つため、オンオフ兼用の頼もしい相棒となるでしょう。

唯一のネックは価格

強いてデメリットを挙げるとすれば、価格がやや高いこと。コーデュラリップストップモデルが41,800円、X-PACモデルが46,200円(税込)と決して安くはありません。しかし、長時間背負った際の負担軽減や収納の使い勝手の良さを考えると、十分納得のいく投資と言えます。

身体への負担を減らしつつ、大容量をスマートに持ち運びたい人には、Max Backpackはぜひ検討の価値がある一品です。


Able Carry Max Backpackは、「大容量でありながら疲れにくい」「オンオフ使える仕切り」「堅牢な素材と防水性能」を備えた理想のバッグ。普段使いから短期旅行まで、幅広く活躍する無重力バッグのフラッグシップモデルとしておすすめです。