作業中のBGM用として筆者が愛用しているBluetoothスピーカーが、SANGEANの「WR-301」です。レトロなウッドキャビネットに小型のフルレンジスピーカーを内蔵し、見た目・機能ともに満足度の高い一台。今回は1週間じっくり使った感想をお届けします。

手のひらサイズのレトロデザイン

WR-301の最大の魅力は、なんといってもアナログ感あふれるレトロな外観。手のひらに収まるコンパクトサイズ(116×65×73.5mm)ながら、存在感のあるウッドキャビネットは、インテリアとしても優秀です。実際、海外のデスク周り投稿でも人気のデザインだそう。

正面には音量やチューニングのダイヤル、Bluetoothのペアリングボタン、フルレンジスピーカーを配置。操作感もアナログライクで、温かみを感じます。背面にはAUX端子、FMアンテナ端子、micro USB充電ポートを搭載。充電端子がUSB-Cでない点はやや残念ですが、有線接続できるのは意外と便利です。

本体重量は約385gと軽量で、机の上や棚、キッチンなど、好きな場所に気軽に持ち運べます。カラーバリエーションは「チェリー+ダークグレー」「ウォールナット」「チェリー」の3色展開。筆者はクラシックな風合いのウォールナットを選びました。

ラジオも聴ける1台2役スピーカー

WR-301はBluetoothスピーカーでありながら、ワイドFM対応のFMラジオも搭載。チューニングもダイヤル操作で直感的。ラジオを流しながら作業したい人にもぴったりです。AMは非対応ですが、ワイドFM対応局ならAM番組もカバー可能。

姉妹モデルのWR-302ではAMにも対応しているので、AMラジオを日常的に聴きたい人は上位機種も検討の余地があります。

クリアな中高音、十分な音量

音質は、中高域が際立った明瞭なチューニング。小型スピーカーながら音の立体感・広がりもあり、リビングのような広めの空間でも十分な音量で楽しめます。とくに女性ボーカルの曲との相性が良く、ラジオのトーク番組もクリアに再生。

一方で、ズンズン響く低音を求める人にはやや物足りないかもしれません。しかし、音の解像度は高く、ボリュームを上げても音が割れにくいのが魅力。Bluetooth接続はSBCコーデックのみの対応ですが、ながら聴きが中心の用途なら気になるレベルではありません。

上位機種のWR-302はaptXにも対応しているので、より高音質・低遅延を重視する方にはそちらがおすすめです。

圧倒的スタミナと利便性

バッテリーの持ちは驚異の36時間(Bluetooth再生時)。FMラジオ使用時でも22時間持つため、数日にわたる使用でも充電の手間が少なく快適です。急な持ち出しにも安心して対応できます。

また、Bluetooth未対応のiPodやプレイヤーもAUX端子で接続できるなど、レトロな見た目ながら現代的な機能をしっかりと備えています。

コンパクトで愛着の湧く一台

SANGEAN WR-301は、レトロな見た目と現代的な機能性を兼ね備えたコンパクトBluetoothスピーカー。BGMを流しながらの作業や、ラジオを聴きたい人にぴったりの一台です。音質に過度な期待は禁物ですが、「ながら聴き」に求められる要素はほぼ完璧にカバー。見た目に惹かれて買ったとしても、後悔はしない仕上がりになっています。

直販サイト「SUPER KOPEK」やAmazon、楽天などで購入可能。レトロ好き、デザイン重視の方はぜひチェックしてみてください。