大阪ミナミの代表的な繁華街「道頓堀」は、グリコの巨大看板やたこ焼き、くいだおれ人形など、大阪らしい風景が広がる人気の観光地です。江戸時代に芝居町として発展し、人形浄瑠璃や歌舞伎の舞台として栄えてきた歴史を持つこのエリアは、今もグルメとエンタメが交差する“食い倒れの街”として、多くの人々に愛されています。

巨大看板と川沿いの風景が広がる、大阪観光の定番エリア

道頓堀は、大阪市中央区の道頓堀川沿いに位置し、心斎橋やなんば、法善寺横丁といった観光スポットと隣接するにぎやかなエリアです。川に架かる戎橋からは、グリコランナーをはじめ、カニやタコなどの立体看板が林立する、これぞ“大阪らしさ”満載の景観が望めます。撮影スポットとしても大人気です。

また、道頓堀川を巡る「とんぼりリバークルーズ」では、地上とは違った目線から繁華街の風景を楽しめます。約20分のツアーは、大阪の“水都”としての魅力を再発見できる体験です。

芝居町としての歴史も色濃く残る、文化の街・道頓堀

道頓堀の成り立ちは1626年頃、芝居小屋が集まりはじめたことに由来します。近松門左衛門の作品もここで初演され、多くの人々が芝居に熱狂しました。現在もその文化は脈々と受け継がれており、「大阪松竹座」では歌舞伎やミュージカルが上演され、「道頓堀ミュージアム並木座」では芝居文化の歴史に触れることができます。

また、静かな雰囲気を残す「法善寺横丁」や苔むした「水掛不動尊」など、にぎやかな道頓堀とは対照的な情緒を楽しめるスポットもあり、街の奥深さを感じさせてくれます。

大阪グルメを存分に楽しめる!たこ焼き、お好み焼き、かに料理も

“天下の台所”と称されてきた大阪では、やはり食も外せません。道頓堀には、定番のたこ焼きやお好み焼き、串カツといった粉もんグルメはもちろん、「551蓬莱本店」の豚まんや、「かに道楽道頓堀本店」で贅沢なかに料理も味わえます。

たこ焼き作り体験ができる「道頓堀くくるコナモンミュージアム」など、食をテーマにした体験型施設もあり、大人も子どもも楽しめるスポットが満載です。

ユニークなお土産やショッピングも道頓堀の楽しみ

お土産選びに迷ったら、「いちびり庵」へ。大阪ならではのユニークな商品が約4,000種類も揃っています。そのほか、「りくろーおじさんのチーズケーキ」や「アンドリューのエッグタルト」などの人気スイーツも要チェックです。

道頓堀と一緒に巡りたい!心斎橋やアメリカ村、黒門市場

道頓堀を拠点に、周辺の観光エリアにも足を延ばすのがおすすめです。高級ブランドからファストファッションまで揃う「心斎橋」、若者文化が息づく「アメリカ村」、食材の宝庫「黒門市場」など、徒歩圏内に見どころが満載です。

夏の風物詩「道頓堀川万灯祭」で風情ある夜を

訪れる時期によって異なる表情を見せる道頓堀。中でもおすすめは夏、約1,300個の提灯が川沿いを照らす「道頓堀川万灯祭」。浴衣でそぞろ歩きすれば、日本の夏らしい情緒が味わえます。