歴史と現代が融合する、横浜屈指の人気観光スポット

みなとみらいエリアのシンボルとして多くの観光客に親しまれている「横浜赤レンガ倉庫」。明治末期から大正初期にかけて建設されたレンガ造りの歴史的建造物で、かつては保税倉庫として使用されていました。現在は、ショップ、レストラン、イベントスペースなどが集まる複合文化施設として生まれ変わり、訪れる人々を魅了し続けています。


レトロな外観と最新の楽しみが融合

赤レンガ倉庫の魅力は、何と言ってもその重厚な佇まい。外壁に使われた赤レンガや鉄の装飾が、当時の建築技術の粋を今に伝えています。館内には、当時の姿を残すディテールも点在しており、防火戸、吊戸車(つりどくるま)、荷物を吊り上げるための揚重機室、スロープ付きの階段室、米国製の荷役用エレベーター跡などが随所に残されています。鉄道レールや避雷針、非常用水棺なども保存されており、ちょっとした「近代建築探検」を楽しむことができるのも魅力です。


1号館と2号館、それぞれの楽しみ方

施設は1号館と2号館に分かれており、それぞれに異なる魅力があります。

1号館:文化・芸術の拠点

1階には横浜土産や雑貨を取り扱うショップが並び、2階と3階は演劇やコンサート、アート展などが開催されるホールとスペース。ダンスや映像、美術など幅広い文化・芸術イベントが年間を通して行われており、横浜の芸術発信地としての役割も担っています。

2号館:買い物とグルメを満喫

1階から3階にかけては、約50店舗が入るショッピング&グルメフロア。アクセサリーやファッション雑貨、インテリア小物などのショップに加え、カフェやレストランも充実。海を望む絶好のロケーションを生かしたテラス席のある店舗では、横浜港の景色を楽しみながらゆったり過ごすことができます。


イベントが街の季節を彩る

赤レンガ倉庫のもうひとつの魅力が、四季折々に開催される多彩なイベントです。1号館と2号館の間に広がる石畳の「イベント広場」では、春の「ストロベリーフェスティバル」や「フラワーガーデン」、ドイツのビール文化を楽しむ「横浜オクトーバーフェスト」、冬の「クリスマスマーケット」や屋外スケートリンク「Art Rink」など、季節ごとの風物詩が訪れる人々を楽しませてくれます。


開放的な「赤レンガパーク」も隣接

施設に隣接する「赤レンガパーク」は、横浜港を一望できる芝生広場。ベイブリッジや大さん橋、みなとみらいの夜景を眺めながらのんびり過ごしたり、ピクニック気分でくつろいだり。クルーズ船の乗船もでき、観光の拠点としても人気です。


夜のライトアップも必見

日が沈むと、赤レンガ倉庫はオレンジ色のライトに包まれ、昼間とは異なる幻想的な表情を見せます。背後に広がるみなとみらいの観覧車「コスモクロック21」や横浜ランドマークタワーの夜景とともに、ロマンチックなひとときを過ごせるスポットです。


基本情報

  • 住所: 神奈川県横浜市中区新港1-1

  • 営業時間:
     1号館:10:00〜19:00(イベントにより異なる)
     2号館:11:00〜20:00(店舗により異なる)

  • 休館日: 年1回の点検日

  • アクセス:
     ・みなとみらい線「馬車道駅」「日本大通り駅」より徒歩約6分
     ・JR京浜東北・根岸線、横浜市営地下鉄「桜木町駅」「関内駅」より徒歩約15分
     ・車:首都高速「みなとみらい出口」「横浜公園出口」から約5分

  • 駐車場: あり(最初の1時間500円、以後30分ごとに250円)

  • 電話番号:
     1号館(イベント関連):045-211-1515
     2号館(ショップ・レストラン):045-227-2002

  • 公式サイト: https://www.yokohama-akarenga.jp/


赤レンガの温もりを感じる外観と、洗練されたショップやグルメが共存する「横浜赤レンガ倉庫」。歴史と現代が美しく交差するこの空間で、特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。家族連れにもカップルにも、誰にでもおすすめできる横浜の名所です。