リモートワークが定着したいま、Webカメラは生活に欠かせない存在となりました。ところが、ノートPCに内蔵されたカメラは驚くほど進化していません。「配信するならできるだけ高画質で、でも手間はかけたくない」という方も多いのではないでしょうか。そんなニーズに応えるのが、ロジクールのフラッグシップ「MXシリーズ」初のWebカメラ「MX BRIO 700」です。
4K対応&AI画質補正で鮮明な映像を実現
2024年3月に発売された「MX BRIO 700」は、ロジクール史上最大のセンサーとAI画像処理を組み合わせた4K対応Webカメラ。有効画素数は850万画素で、従来モデルよりも70%大きなピクセルを採用。明るさやホワイトバランスはAIが自動調整し、環境に左右されにくく自然な発色を実現します。
解像度は4K/30fps、1080p/60fpsなどを選べ、画角も90度・78度・65度に切り替え可能。フォーカスはオート、最大4倍のデジタルズームにも対応しています。さらにデュアルビームフォーミングマイクを内蔵し、周囲の雑音を抑えて自分の声をクリアに届けてくれます。
Show Modeやプライバシーシャッターも便利
ユニークなのが「Show Mode」機能。カメラを下向きに傾けると、手元の資料などを反転せずに映せます。例えば、オンライン会議中に手書きメモや紙の資料をそのまま見せたいときに活躍するでしょう。この機能は専用ソフト「Logi Options+」で有効化できます。
また、プライバシーシャッターはレンズ周囲のリングを回すことで開閉可能。意図しない映り込みを防げるのはもちろん、シャッターが大きめなので「今カメラが閉じているか」が一目でわかるのも安心です。
ノートPCカメラとの違いは歴然
実際にロジクールの従来機「STREAMCAM」と画質を比較すると、「MX BRIO 700」の圧倒的な解像感と自然な色調が際立ちます。特に暗所での性能差は大きく、「STREAMCAM」がほとんど映らない場面でも、「MX BRIO 700」なら被写体がきちんと映る。ノイズも少なく、背景の細かな文字まではっきり表示されるほどです。
ただし、暗い場所では赤など強い色の衣類で色かぶりが発生することがあるため、場合によっては手動で色調を調整した方がよいかもしれません。
設定は専用アプリで簡単に
「MX BRIO 700」はUVC(USB Video Class)対応なので、WindowsやMacにUSB-Cで接続するだけですぐに使えます。より細かな設定を行いたい場合は「Logi Options+」や「Logicool G HUB」といった専用ソフトを使用することで、画角・ズーム・露出・ホワイトバランス・オートフォーカスのオンオフなどを細かく調整できます。
すでにロジクールのMXシリーズのキーボードやマウスを使っている人なら、「Logi Options+」上で一括管理できるのも大きなメリットです。
高価だが、それ以上の価値がある
「MX BRIO 700」は税込33,000円とWebカメラとしては高価格帯に属します。しかしその画質や機能、使い勝手を考えれば、ノートPCの内蔵カメラのままでいいのか?と一度立ち止まるきっかけになる製品です。会議、動画配信、資料共有、どれをとってもワンランク上の体験を提供してくれる「MX BRIO 700」。ビデオ会議が日常になった今だからこそ、その価値は十分にあるはずです。