BenQ「ScreenBar Pro」レビュー

BenQのモニターライト「ScreenBar」シリーズから、進化版となる「ScreenBar Pro」が登場しました。従来モデルの優れた機能を引き継ぎつつ、自動点灯・自動調光や超広角照明、高い互換性など、多方面にアップデート。2週間使用してみて感じた快適なポイントを中心にご紹介します。


自動点灯・自動消灯に慣れると戻れない快適さ

最も感動したのは、人感センサーによる自動点灯・消灯。座ると自動で点灯し、席を立つと5分後に自動消灯してくれる機能です。イスを引いて座る動作だけでライトが点くので、スイッチ操作が一切不要。この利便性に一度慣れてしまうと、もう手動には戻れません。

さらに、点灯直後にはリアルタイムの自動調光が有効化され、周囲の明るさに合わせて最適な照度に自動で調整。ANSI推奨照度の500ルクスに瞬時に設定され、常に目に優しい作業環境を保ってくれます。


デュアルモニターでもカバーできる超広角照明

照明範囲も大幅に強化され、ScreenBar Proは85×50cmを500ルクスで照射。私の場合はL字に並べた3台のモニターの中央に設置しましたが、これ1本で作業エリア全体をカバーできました。以前のモデル(60×30cm)と比べて照明範囲が格段に広がっており、ウルトラワイドモニターやデュアルモニターでも十分な明るさを確保できます。


どんなモニターにもフィットする新クランプ

取り付けに使うクランプも進化。モニター上部に突起やカメラがあっても干渉しないよう、非対称の設計が施されています。特許取得済みのこの新型クランプにより、モニターの形状を選ばずしっかりと固定できます。

また、別売りアクセサリーを使えば、ScreenBar Proの上にWebカメラを設置することも可能。テレワークや配信用途でも使いやすさが光ります。


色温度と明るさの細やかな調整も可能

自動調光だけでなく、手動での照度や色温度の調整にも対応。色温度は2700K〜6500Kまで8段階で変更可能で、寒色系(6500K)で集中力アップ、暖色系(2700K)でリラックスといったように、用途や気分に合わせたセッティングができます。

演色性も非常に高く、自然光に近いスペクトル(Rf>96)を実現。写真や映像編集など、正確な色再現が求められる作業でも安心して使用できます。


安心の品質と耐久性

非着脱式ケーブルの採用により、配線の断線リスクを軽減。さらに、0.3kgの重りによる1200回の振動テスト、湿度・落下・温度変化などの環境耐性試験もクリア。高耐久な設計は長期間の使用を見据えた安心材料です。

また、ブルーライトやフリッカー(ちらつき)に対する安全認証も取得しており、目への負担を抑えながら長時間使用できます。


デザインとエコにも配慮

デザインは、アメリカのデザイン会社「MINIMAL」が担当。洗練されたメタルボディは、ブラックとシルバーの2色展開。特にシルバーは白系デスクやiMacとの相性が抜群です。

また、パッケージにはプラスチックを使わず、紙素材を基調とした環境に優しい構成。細部に至るまで、持続可能性への配慮が感じられます。


まとめ:手放せなくなる“気づかい照明”

ScreenBar Proは、ただのモニターライトではありません。自動で点き、周囲に応じて調光し、広範囲をムラなく照らしてくれる「かゆいところに手が届く」照明体験を提供してくれます。

とくに以下のような方には強くおすすめできます:

  • 複数モニター・ワイドモニターを使っている

  • モニター周りをスタイリッシュにまとめたい

  • 長時間のデスクワークで目の疲れが気になる

  • 点灯・消灯の手間を省きたい

照明範囲・使いやすさ・耐久性・デザイン性のすべてを高水準で備えたScreenBar Proは、ワンランク上のデスク環境を求める方にぴったりの一台です。