バレンシアガ、伝説の「Le Dix」を再構築したフレグランスコレクション全10種を発表

バレンシアガは、ブランド初の香水「Le Dix」を再解釈し、新たな香りを加えた全10種類のフレグランスコレクションを発表した。日本では2025年11月初旬より展開される予定で、香水ファンにとって待望のコレクションとなる。

「Le Dix」は1947年、ブランド創設者であるクリストバル・バレンシアガが世に送り出したメゾン初のフレグランス。当時の香りは長年にわたり愛され続けてきたが、今回75年以上の時を経て再構築されることとなった。伝統のDNAを守りつつも、現代的な感性と最新の調香技術を組み合わせた仕上がりで、新世代にふさわしいコレクションとして生まれ変わった。

コレクション全体は、クラシックなフランスの香水づくりの手法と、革新的なハイテクノロジーを融合させた点が特徴。香りの成り立ちは、かつてバレンシアガのオートクチュールが示した“革新と伝統の融合”を想起させる。高価で貴重な香料同士が交わり、時に対立しながらも新たな側面を見せる構造は、まさにバレンシアガらしい二面性を表現している。全てユニセックス仕様で、性別を問わず楽しむことができる。

代表的な「LE DIX」のボトルデザインは、当時の姿をスキャンして忠実に復刻。丸みを帯びたガラス製キャップと、手作業で結ばれたリボンがクラシカルな雰囲気を漂わせる。また、パッケージにはバレンシアガを象徴するインダストリアルグレーを採用し、オリジナルデザインを復活させつつエイジング加工を施すことで、時の積み重ねを感じさせる独特の風合いに仕上げた。