京都駅からほど近く、五条駅から徒歩13分。大正時代に建てられた町家をリノベーションした【食と森】は、京野菜をふんだんに使ったおばんざいやカフェメニューを楽しめる人気スポットです。京町家ならではの歴史と趣を残しつつ、現代的な感覚を取り入れた食堂として2022年に誕生。観光の合間や地元の常連客でにぎわい、今や「京都で訪れたい町家カフェ」として注目を集めています。


大正ロマン香る町家で、風を感じながら食事を

扉を開けると、大正ロマンをテーマにしたレトロな空間が広がります。アンティーク調のインテリアと観葉植物が心地よく調和し、どこか懐かしく、それでいて新しい雰囲気を漂わせています。窓からはやわらかな光と風が入り、まるで時間がゆっくりと流れているかのよう。

ここでは「食を通して文化や人が交わる場所」をコンセプトに、朝食、ランチ、カフェと一日を通して異なる表情を見せます。静寂に包まれた店内は、大人のデートや一人時間にもぴったり。都会の喧騒を忘れさせてくれる癒しの空間です。


京野菜を堪能するおばんざいプレート

【食と森】で外せないのが、京野菜を主役に据えた定食やプレートランチ。なかでも人気なのは『豆腐ハンバーグと京野菜の天麩羅定食』。ふっくらとした豆腐ハンバーグに、旬の京野菜をサクサクに揚げた天ぷらを添え、五穀米や季節の炊き込みご飯、香り豊かな味噌汁とともにいただけます。栄養バランスも良く、体にやさしい味わいが魅力です。

また、土日限定の『京野菜と鱧の天麩羅プレート定食』も見逃せません。京都の夏を代表する鱧を使い、おばんざい5~6種と組み合わせた贅沢な一皿。四季折々の食材を取り入れることで、訪れるたびに新しい美味しさに出会えるのも魅力のひとつです。


デザートは数量限定プリンを

食後のスイーツには、『京丹波産のたまごプリン』がおすすめ。純喫茶のプリンを思わせる、固めのレトロな食感が特徴です。地元・京丹波の新鮮な卵をたっぷり使い、素朴ながら濃厚な味わいに仕上げました。数量限定で、なくなり次第終了の人気メニューなので、出会えたらぜひ試してみてください。

さらに、アールグレイ風味のバスクチーズケーキなど、カフェタイムにぴったりのスイーツも揃っており、コーヒーや紅茶と合わせて楽しむのもおすすめです。


シェフ・松田俊昭氏の思い

料理を手掛けるのは松田俊昭シェフ。17歳で料理の道に進み、東京のイタリアンレストランで修業を開始。イタリアの三つ星レストランでも経験を積み、帰国後は神戸のフレンチレストランで腕を磨きました。その後、2022年に【食と森】をオープン。

「食は人を幸せにする」という信念を胸に、ジャンルにとらわれない自由な発想で料理を提供しています。京野菜をはじめとする地元食材を大切にしつつ、グローバルな視点も取り入れるスタイルは、まさに伝統と革新の融合。訪れるゲストに、新しい食体験を届けています。


観光やデートに立ち寄りたい憩いの一軒

キャパシティは20席とこぢんまりしているため、落ち着いた雰囲気の中で食事が楽しめます。完全禁煙で、お子様連れも歓迎。京都水族館や梅小路公園からも近く、観光とあわせて訪れるのに便利な立地です。

平均予算はランチで2,000円ほど。京町家の風情と、旬の食材をふんだんに使った料理を考えれば、非常にコストパフォーマンスの高い一軒といえるでしょう。


店舗情報

  • 店名:食と森

  • 住所:京都府京都市下京区蛭子水町605

  • アクセス:地下鉄烏丸線 五条駅 徒歩13分

  • 営業時間:ランチ 11:30~15:00 (L.O.14:00)

  • 定休日:不定休

  • 席数:20席

  • 平均予算:通常 2,000円

  • TEL:050-5385-7369


京都で「食と森」に出会う

大正時代の町家が持つ趣と、現代の食文化が溶け合う【食と森】。京野菜を中心に据えた身体に優しい料理、静けさに包まれた町家空間、そして料理人の熱意が三位一体となった一軒です。京都を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。きっと新しい発見と、心温まるひとときを過ごせるはずです。