大阪の山王美術館では、展覧会「山王美術館コレクションでつづる 女性画家たち展 上村松園 マリー・ローランサン 三岸節子 片岡球子」を2025年9月1日(月)から2026年1月31日(土)まで開催する。館が所蔵する豊富なコレクションの中から、日本と西洋の女性画家4人に焦点を当て、代表作を紹介する企画展だ。
出展作家のひとり、上村松園は近代京都画壇を代表する日本画家。生涯にわたり気品ある美人画を描き続け、清澄で優雅な女性像を数多く残した。本展では《美人納涼図》や《よそおひ》など8点が公開される。
フランスの画家マリー・ローランサンは、パリの上流階級の間で人気を博した肖像画家。パステルカラーを基調としたやわらかな色調と女性らしい筆致が特徴で、《ピンクの花で装うマノーラ》《道化師たち》など11点が展示される。

さらに、近代洋画家・三岸節子の作品も見どころ。力強い筆致と鮮やかな色彩を駆使し、花や風景を重厚に描いた作品群は、生命力あふれる表現で観る者を魅了する。また、片岡球子は、大胆な構図と鮮烈な色彩で知られ、日本美術史に独自の地位を築いた画家。代表作「富士山」や、人物の個性を力強く捉えた「面構(つらがまえ)」シリーズなどが登場する。
本展は、日本画・洋画を横断しながら、女性画家たちが切り拓いた独自の芸術表現を一堂に味わえる貴重な機会となる。時代も国境も異なる4人の作品を通じて、それぞれが追求した女性像や風景表現の魅力を堪能できるだろう。芸術ファンはもちろん、美術館巡りを楽しむ人にもおすすめの展覧会だ。

展覧会概要
展覧会名:「山王美術館コレクションでつづる 女性画家たち展 上村松園 マリー・ローランサン 三岸節子 片岡球子」
会期:2025年9月1日(月)〜2026年1月31日(土)
会場:山王美術館
住所:大阪府大阪市中央区城見2-2-27
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:火・水曜日(9月23日(火・祝)は開館)、12月29日(月)~1月2日(金)
入館料:一般 1,300円、高校・大学生 800円、中学生以下 500円(保護者同伴の場合2名まで無料)
【問い合わせ先】
山王美術館
TEL:06-6942-1117