ジョンロブ(JOHN LOBB)から2025年秋冬シーズンの新作コレクション「オフィサーライン」が登場した。英国軍人の美学を彷彿とさせる凛々しさと、現代のライフスタイルに適応する機能性を兼ね備えた革靴の数々は、紳士靴の新たな進化を物語っている。


“軍人の姿”を思わせる端正なフォルム

「オフィサーライン」はその名の通り、軍人の姿にインスピレーションを得たシリーズ。直線的で堂々としたシルエットが特徴で、足元に強さとエレガンスを同時に与えてくれる。新たに開発されたラバーソールは、グリップ力に優れながらも軽快な履き心地を実現。さらに、雨を防ぐウェルト構造を採用することで、実用性も格段に高めている。伝統的なクラフツマンシップと現代的な機能美が融合した、まさにジョンロブらしい革新だ。


コーディング技法で“ボリューム”を生む「カウンシル」

コレクションを代表する一足が、オックスフォードシューズ「カウンシル(COUNCIL)」だ。内羽根式のクラシカルなアッパーを採用しながらも、ステッチの中にコードを仕込む「コーディング」という高度な技法を駆使。これにより、シルエット全体に立体感とボリュームを与え、従来のオックスフォードとは一線を画す存在感を放つ。洗練されたエレガンスと武骨さが交錯するその姿は、まさに現代紳士の足元にふさわしい。


気品漂うチャッカブーツ「バラックス」

同ラインから登場するチャッカブーツ「バラックス(BARRACKS)」は、筒丈をやや高めに設定。上部にアイレットを配することで、クラシックでありながらも引き締まった印象を与えている。軍用靴の端正さを思わせつつ、ジョンロブならではのエレガンスを宿した佇まいは、ドレススタイルからカジュアルな装いまで幅広くマッチする。


バックルが輝くブーツ「アリアンス」

さらに注目すべきは、ジョンロブを象徴するオーバル型のバックルを配した「アリアンス(ALLIANCE)」だ。シンプルなプレーントゥをベースに、こちらもコーディング技法を駆使。そこに大胆なバックルを組み合わせることで、ミリタリー由来の力強さとラグジュアリーな存在感を同居させている。足元から放たれる気高さと個性は、他にはない魅力を放つ。


価格と展開

「オフィサーライン」は2025年8月よりジョンロブ直営店およびオンラインショップで順次展開中。ラインナップは以下の通り。

  • カウンシル (COUNCIL) 281,600円/ブラック

  • バラックス (BARRACKS) 301,400円/ブラック

  • アリアンス (ALLIANCE) 375,100円/ブラック

いずれも精緻な職人技が光る一足であり、時代を超えて愛されるラグジュアリーシューズの本質を体現している。


ミリタリーエレガンスという新境地

ジョンロブが提案する「オフィサーライン」は、伝統と革新、エレガンスと実用性の融合を体現したコレクションだ。軍人を思わせる力強い美しさをまといながらも、日常に馴染む機能性を備えたこれらのシューズは、現代を生きる紳士の新たなユニフォームとなるだろう。