沖縄の海をまるごと体感する水族館

沖縄本島北部・本部町、国営沖縄記念公園(海洋博公園)内に位置する「沖縄美ら海水族館」は、“沖縄の海との出会い”をテーマにした日本屈指の水族館です。館内は入口から出口に向かうにつれ、サンゴ礁の浅瀬、黒潮の流れる沖合、そして深海へと進んでいく構造になっており、まるでダイビングをしているかのような感覚で沖縄の海を巡ることができます。


圧巻の「黒潮の海」水槽

館内最大の見どころが、高さ8.2メートル、幅22.5メートル、厚さ60センチの巨大アクリルパネルを備えた「黒潮の海」水槽です。ここでは世界最大の魚であるジンベエザメが悠々と泳ぎ、同じく大型のナンヨウマンタが優雅に舞います。ナンヨウマンタは世界で初めて繁殖に成功した個体としても知られ、沖縄美ら海水族館の海洋研究の高さを象徴しています。

一面に広がる青の世界を背景に、ジンベエザメが近づくと、そのスケール感に圧倒されること間違いなし。子どもから大人まで、誰もが足を止め、しばし見入ってしまう迫力の展示です。


サンゴ礁から深海まで――多彩な展示エリア

沖縄美ら海水族館の魅力は、黒潮の海だけではありません。「サンゴの海」水槽では、太陽光が降り注ぐ中、470群体ものサンゴが色鮮やかに揺れています。沖縄近海の生態系をそのまま切り取ったような環境で、熱帯魚たちが元気に泳ぐ姿は南国ムードたっぷり。

さらに「深層の海」では、光の届かない沖縄の深海を再現。不思議な形をした深海生物や、普段は目にすることのない希少な魚たちが展示され、来館者の好奇心を刺激します。これらの展示は、沖縄の海の多様性と豊かさを、科学的かつ感動的に伝えてくれます。


屋外でも楽しめる美ら海体験

水族館の楽しみは館内だけにとどまりません。敷地内にはイルカショーが行われる「オキちゃん劇場」があり、元気いっぱいのイルカたちがジャンプやスピンを披露します。ショーを見ながら潮風を感じられるのは、海沿いにある美ら海水族館ならではの魅力です。

また、水族館の入口にはジンベエザメのモニュメントや「沖縄美ら海水族館」の看板があり、記念撮影スポットとして人気。来館の思い出をしっかり写真に収められます。


何度訪れても新しい発見がある場所

観光客からは「何度行っても新しい魚や景色に出会える」「巨大なジンベエザメに驚いた」「チンアナゴがかわいくて癒された」などの声が寄せられています。館外でイルカショーや夕陽を楽しむ過ごし方も好評で、時間帯によって違う景色が味わえるのもリピーターが多い理由の一つです。


アクセスと利用情報

沖縄美ら海水族館へは、沖縄自動車道・許田ICから車で約50分。駐車場は無料で利用できます。開館時間は8時30分~18時30分(最終入館は17時30分)で、繁忙期などには延長期間も設けられます。入館料は大人2,180円、高校生1,440円、小・中学生710円です。


沖縄の海を五感で感じるなら

沖縄美ら海水族館は、単なる観光スポットではなく、沖縄の海洋環境や生物多様性の素晴らしさを学び、体感できる場所です。サンゴ礁の美しさや黒潮の力強さ、深海の神秘までを一度に味わえる展示構成は、国内外から高い評価を受けています。

沖縄旅行のハイライトとして、ぜひ時間をたっぷり確保して訪れたいスポットです。訪れるたびに新しい感動と出会いが待っており、海の魅力を再発見できることでしょう。