夏の快適さを左右する扇風機選び。中でも注目を集めているのが、バルミューダの「The GreenFan(ザ・グリーンファン)」です。シンプルなデザインと、独自技術で自然のそよ風を再現した風質が評判のこの扇風機を、約3ヶ月間実際に使った感想を交えつつご紹介します。
「自然の風」を追求した独自設計
The GreenFan最大の特徴は、二層の羽根とDCモーターを組み合わせて「自然のそよ風」を再現している点です。一般的な扇風機の風は「人工的で強すぎる」「ずっと浴びると疲れる」と感じる方も多いですが、このGreenFanの風は肌に優しく、凹凸のないなめらかな空気の流れを感じさせます。
実際に使ってみると、まるで外の風を浴びているかのような自然な心地よさがあり、寝室で夜通し風を浴びても朝にだるさを感じません。夏の夜の快適な睡眠に一役買ってくれています。
シンプルで飽きのこないデザイン
デザインは非常にシンプル。変に曲線を多用せず、直線的な円柱型のボディと逆円錐形の土台が洗練された印象を与えます。カラーはホワイト×グレーを基調に、限定カラーのホワイト×シャンパンゴールドも公式オンライン限定で展開中。どんな部屋にも馴染みやすい落ち着いたデザインです。
風量は4段階、静音性も優秀
風量は4段階で調節可能。最弱の風量1は非常にやさしく、赤ちゃんや寝室での使用に最適です。風量3で十分な涼しさを感じられ、最強の風量4ではかなり強力な風が遠くまで届きます。
モーター音は風量1〜3では非常に静かで、就寝時も気になりません。風量4にするとモーター音がやや大きくなるものの、扇風機としては許容範囲内です。静音性を重視するなら中〜弱の風量で十分な涼感が得られます。
コードレス仕様でどこでも使える
GreenFanは別売りのバッテリー&ドックを使えばコードレス運転が可能。コードに縛られず部屋を移動できるのは大きなメリットで、リビングから寝室、子ども部屋へと自由に持ち運べます。
ただしバッテリーは約1万円と高価で、購入前に別途必要な点は注意が必要です。充電時はドックに置いて「ピッ」という音が鳴ることで充電開始を知らせてくれますが、やや反応がシビアで慣れが必要かもしれません。
バッテリー使用時は最強風量4での稼働時間が約3時間と短めなので、連続使用にはやや不向きな部分もあります。
長く使うことを見据えた選択
筆者は過去に20年以上使った扇風機があるため、今回も長期使用を念頭にバルミューダを選択。GreenFanは2010年の初代発売からデザインを大きく変えず、モデルチェンジを重ねつつも14年以上愛されているロングセラーモデルです。
部品の交換や修理対応も充実しており、バッテリー交換で延命できる点も安心感があります。
気になる点もいくつか
高級扇風機ゆえに価格は約4万円(バッテリー含むと約5万円)と一般的な扇風機と比べてかなり高め。手軽に買い替えができる製品ではありません。
また、購入後1ヶ月ほどで風量4が使えなくなる故障に見舞われました。サポートに問い合わせて無償修理で対応してもらえましたが、夏場に扇風機が使えない期間が約10日間発生し、その間の不便さは否めませんでした。
充電ドックの接続の判別がややわかりづらい、風量調整の縦方向角度がやや狭い、リモコンの色が本体と合っていないなど細かな不満もあります。
まとめ:自然な風とコードレスで快適な夏を
バルミューダ The GreenFanは、ただ涼しいだけでなく「自然な風の心地よさ」を追求した扇風機。静音性とシンプルなデザインも魅力で、長く使いたい方に特におすすめです。
価格や故障リスクを考慮しつつも、風の質やコードレス機能に価値を感じるなら、一度店頭で実物を試してみる価値は大いにあります。
使い始めてすぐに感じた快適さは今も変わらず、夏のマストアイテムとして手放せない存在となっています。