2025年、ミニPC市場はますます活気づき、性能と価格のバランスに優れた製品が続々と登場しています。中でも注目を集めているのが、Minisforum製の「UM760 Plus」です。小型筐体に高性能パーツを詰め込んだ本機は、日常用途からライトなクリエイティブ作業、軽めのゲームプレイまで対応可能な“万能型ミニPC”として高い評価を得ています。
高性能APU搭載で快適動作
UM760 Plusは、AMD Ryzen 5 7640HSを搭載。このAPUは2023年に登場したややニッチなモデルながら、グラフィック性能に優れた「Radeon 760M」を内蔵しており、動画視聴やブラウジングはもちろん、写真現像や軽いゲームにも対応できるだけのパワーを持ち合わせています。メモリは高速なDDR5 16GB(5600MHz)、ストレージにはPCIe4.0対応の1TB SSDを搭載しており、OSやアプリの起動も非常にスムーズです。
また、Ryzen 6000番台の上位モデルと比較しても、日常用途では遜色のないパフォーマンスを発揮。過剰すぎず不足もない、“ちょうどいい”スペックの組み合わせが、幅広いユーザー層にフィットします。
静音&省スペース設計が魅力
UM760 Plusのもう一つの魅力は、その省スペース性です。本体は手のひらに乗るほどのコンパクトサイズで、デスク上の邪魔になりません。さらに静音設計が施されており、日中の作業はもちろん、夜間の使用時でもファン音が気になることはほぼありません。
Wi-Fi 6EやBluetooth 5.3といった最新の無線通信にも対応しており、ケーブルレスの環境を構築するのも容易です。VESAマウントも付属しているため、モニター裏などへの設置も可能。場所を選ばず、柔軟に使えるのが嬉しいポイントです。
豊富な接続ポートと高い拡張性
接続端子の充実ぶりもUM760 Plusの大きな魅力のひとつです。正面にはUSB3.2 Gen2ポートが2基、オーディオジャックを装備。背面にはHDMI2.1、DisplayPort 1.4、USB4、2.5Gbps LAN、USB2.0×2に加えて、外部GPU接続が可能な「OCuLink」ポートまで備えています。
特に映像出力に関しては、HDMI・DP・USB4の3系統から同時に3画面出力が可能で、マルチディスプレイ環境の構築にもぴったり。クリエイターやマルチタスク派にとっては大きなメリットです。
なお、フロントにもUSB4ポートがあればより便利という声もありますが、基本的な拡張性は非常に高く、不満は感じにくい構成といえるでしょう。
価格と姉妹機の選択肢
UM760 PlusはAmazonなどでの実売価格が7万円前後とされていますが、常時クーポンが発行されており、実質5万円台で手に入るケースも少なくありません。これだけのスペックを備えたミニPCとしては、破格といえるコストパフォーマンスです。
さらに拡張性よりも価格を重視する場合は、姉妹機の「UM760 Slim」も選択肢として検討できます。OCuLinkは非搭載ですが、USB4対応で外部GPUの接続は可能。約5.5万円で購入できるため、用途に応じて選ぶのもおすすめです。
まとめ:迷ったら「これ」でいい、じゃなく「これがいい」一台
Minisforum UM760 Plusは、省スペース性と静音性、高性能と拡張性、そして手に届く価格を高次元でバランスさせた、非常に完成度の高いミニPCです。自宅のサブ機、メインマシンの置き換え、あるいは省スペース重視のオフィス用など、あらゆるシーンで活躍してくれることでしょう。
「大きなデスクトップは場所を取りすぎるけど、ラップトップでは物足りない」——そんなニーズに応える理想の選択肢として、UM760 Plusは非常に有力です。ミニPCの購入を検討しているなら、まずはこの一台からチェックしてみてはいかがでしょうか。