「OMO7横浜 by 星野リゾート」2026年春開業へ ― 旧横浜市庁舎の建築美を受け継ぐ都市観光ホテル

星野リゾートの都市観光ホテルブランド「OMO(おも)」から、新施設「OMO7横浜 by 星野リゾート」が2026年春に誕生する。2025年10月22日(水)より予約受付を開始。JR関内駅前、旧横浜市庁舎跡地に位置する本ホテルは、歴史的建築の魅力を現代に継承する特別な空間となる。

「OMO7」は、OMOブランドの中でもカフェやレストランを備えたフルサービス型のホテル。すでに北海道・旭川と大阪市に展開しており、今回の横浜は第3弾となる。開業地は、横浜市が推進する「ベースゲート横浜関内(旧市庁舎街区活用事業)」の一環。旧横浜市庁舎は、日本近代建築の巨匠・村野藤吾による設計で知られ、戦後建造物として初めて「横浜市認定歴史的建造物」に登録された由緒ある建物だ。

館内デザインには、この旧庁舎の意匠や素材が随所に取り入れられる。たとえば、カフェの壁面には彫刻家・辻晋堂による泰山タイルアート《海・波・船》が再利用される予定。さらに、村野が“手すりの名手”と称された所以でもある大階段の手すりも、ホテルの吹き抜け空間に移設され、優美な曲線美を伝える。客室やロビーの色合いも、旧庁舎で使用されていたタイルや家具、絨毯の色彩を参照し、過去と現在をつなぐデザインに仕上げられている。