ジル サンダーのバッグ「カンノーロ」、漆器の艶や陶器の“金継ぎ”を想起させる限定バイカラー

「金継ぎ」は、日本の伝統的な修復技法“金継ぎ”をテーマにしたカラーリング。割れた陶器を漆と金で繕う美意識を表現し、アイボリーのベースにブラックのフラップとベルトを組み合わせることで、繊細な工芸の美しさをモダンに再解釈している。漆器のような光沢感と静謐なコントラストが、バッグ全体をアートピースのように際立たせているのが特徴だ。

一方「レイヴン」は、名前の由来であるワタリガラスからインスピレーションを受けたモデル。艶やかなブラックを主体に、ベルト部分のみをアイボリーで仕上げ、まるでワタリガラスの足元をイメージさせるユニークな配色となっている。シャープで力強い印象を持ちながらも、ジル サンダーらしいミニマルなエッセンスがしっかりと息づいている。

どちらのモデルも、サイズは高さ10cm、幅29cm、マチ9cmとコンパクトでありながら、日常使いに十分な収納力を備える。ショルダーは30〜106cmまで調整可能で、クロスボディからハンドキャリーまでスタイルに合わせた持ち方ができるのも魅力。機能性とデザイン性を兼ね備えた新生「カンノーロ」は、都会的なコーディネートを完成させるアクセントとして活躍しそうだ。