浜離宮恩賜庭園で「お月見散歩」開催、ライトアップされた夜の庭園で十三夜の名月と和菓子を楽しむ

東京・中央区の浜離宮恩賜庭園では、秋の恒例イベント「浜離宮でお月見散歩」を2025年10月31日(金)から11月5日(水)まで開催する。今年は、十五夜に次いで美しい月とされる“十三夜”「栗名月(くりめいげつ)」の時期に合わせて行われ、夜の日本庭園を幻想的に楽しめる特別な機会となる。

イベント期間中は開園時間を21時まで延長し、園内をライトアップ。昼間とは異なる表情を見せる庭園や「浜御殿」の佇まいを、月明かりとともに鑑賞できる。なお、現在お伝い橋は修復工事中のため、例年とは異なる散策ルートが用意されている点も見どころの一つだ。

伝統芸能やお供え式で月見文化を体感
可美真手命(うましまでのみこと)銅像付近では、能楽や里神楽、尺八、三味線、箏といった伝統芸能の公演を日替わりで実施。夜風に吹かれながら、和の響きを堪能できる。また、10月31日(金)には横堀付近の芝生地にて、月見団子や野菜を供え、笛の演奏とともに行う「月見台お供え式」も執り行われ、古来の月見文化を感じられる。