ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)社が手掛けるブランド「S’YTE(サイト)」から、日本製Tシャツの老舗メーカー・久米繊維とのコラボレーションによる限定アイテムが登場する。2025年8月23日(土)より、S’YTE 渋谷パルコ店をはじめとする各取扱店舗および公式オンラインストアにて発売される。
久米繊維は、戦後日本における国産Tシャツの先駆けとなった「色丸首」を開発したことで知られ、長年にわたりメイド・イン・ジャパンにこだわった高品質なTシャツを作り続けてきたメーカー。その拠点は東京・墨田区にあり、同じく墨田区にゆかりの深い浮世絵師・葛飾北斎をテーマに据えた「北斎プロジェクト」でも注目を集めている。今回のコラボは、この「北斎プロジェクト」とS’YTEの前衛的な美意識が融合することで生まれた。
展開されるのは2種類の限定Tシャツ。ひとつは、北斎晩年の肉筆画《須佐之男命厄神退治之図》や狂歌絵本の挿絵《柳に鳥図》、さらに北斎の三女・応為が手がけた江戸時代の女性向け教訓書「絵入日用女重宝記」の一場面などをコラージュのように組み合わせたデザイン。グラフィックはブラックのボディにレッドを基調としたカラーでプリントされ、掠れた質感を活かすことで、1970~1980年代のロックレコードジャケットを彷彿とさせる大胆な仕上がりとなっている。

もう一方は、中国の古典読本「忠義水滸伝画本」に登場する人物「劉唐」と「雷横」をモチーフにしたTシャツ。北斎が挿絵を手掛けたこの物語をベースに、刀の代わりにギターを振り上げる姿を描いたグラフィックが印象的だ。和風タッチで描かれたギターとキャラクターを組み合わせることで、浮世絵とロックカルチャーがクロスオーバーするユニークなデザインが完成している。
いずれのTシャツも、北斎の作品に現代のロックエッセンスを注ぎ込み、アートとファッションの境界を軽やかに越えていくS’YTEならではの一枚。ストリートスタイルにもモードな装いにも合わせやすく、着る人の個性を際立たせてくれる。
価格は各9,020円。展開店舗は、S’YTE 渋谷パルコやワイルドサイド ヨウジヤマモトの大阪・原宿店舗、グラウンド ワイ 名古屋パルコ、札幌パルコの「グラウンド ワイ+S’YTE」、さらに久米繊維ファクトリーショップなど。公式ウェブストア「ザ ショップ ヨウジヤマモト」でも購入可能だ。
日本美術の巨匠・葛飾北斎の名作と、モード界を代表するヨウジヤマモトの前衛性、そして国産Tシャツを作り続ける久米繊維の職人技。その三者が融合して生まれる限定Tシャツは、この秋のファッションシーンでひときわ異彩を放つ存在になりそうだ。

詳細
S’YTE × 久米繊維
発売日:2025年8月23日(土)
取扱店舗:S’YTE 渋谷パルコ、ワイルドサイド ヨウジヤマモト 大阪、ワイルドサイド ヨウジヤマモト 原宿、グラウンド ワイ 名古屋パルコ、グラウンド ワイ+S’YTE 札幌パルコ、久米繊維ファクトリーショップ(東京都墨田区太平3-9-6)、公式オンラインストア「ザ ショップ ヨウジヤマモト」
アイテム:
・Hokusai × oi by Hypnosis hommage T-shirt 9,020円
・Hokusai × Love Guitar Tokyo Calling T-shirt 9,020円
【問い合わせ先】
ヨウジヤマモト プレスルーム
TEL:03-5463-1500