~未来を切り拓いた伝説の博覧会を振り返る~

1985年に茨城県つくば市で開催された国際科学技術博覧会、通称「科学万博-つくば’85」から40年。2025年6月7日から8月31日まで、つくばエキスポセンターの1階エキスポイベントコーナーにて、記念展示が開催されています。当時の貴重な資料や展示物を通じて、あの熱気あふれる時代を追体験できる貴重な機会です。


科学万博-つくば’85とは?

科学万博-つくば’85は、世界中から最新の科学技術が一堂に会した国際博覧会で、日本の科学技術の最先端を国内外に示した歴史的なイベントです。約半年間にわたり開催され、数千万人が来場しました。巨大な展示施設や革新的な技術が話題を呼び、当時の日本の科学技術発展に大きく寄与した博覧会として知られています。


40周年記念展示の見どころ

今回の記念展示は、「科学万博-つくば’85」から40年を記念して企画されたもので、「万博を支えた脇役たち」をテーマに、博覧会の舞台裏や関連資料を紹介しています。

会場では、当時運行していた臨時快速列車「エキスポライナー」のヘッドマークや、JR常磐線の臨時駅「万博中央駅」に設置されていた実物大の巨大時刻表(高さ75センチ、幅3.6メートル)など、今ではなかなか見ることのできない貴重な展示品が並びます。

特に注目は、公式キャラクター「コスモ星丸」が描かれた「エキスポライナー」のヘッドマークです。実際に列車の前面に掲げられていたこのマークは、来場者の記憶に強く残るシンボルでした。

また、高速道路の常磐自動車道に設置された万博会場への出口案内看板や、博覧会会場全体を俯瞰できる航空写真も展示されています。当時の記念乗車券や来場記念スタンプもあり、スタンプは来場者が実際に押して記念に持ち帰ることも可能です。


体験型展示も充実

展示スペースは単なる資料展示だけでなく、当時の最先端技術を感じられる体験型コーナーも充実しています。会場の一角には「科学万博‐つくば’85メモリアルコーナー」が設けられ、当時注目を浴びたロボット「WASUBOT」や「コスモ星丸ロボット」の実物展示が行われています。

さらに、当時の記録映像も上映されており、3D映像や立体的な展示体験を通じて、来場者は当時の雰囲気や技術の躍進を肌で感じることができます。


来場者の声

埼玉県から訪れた松永敏宏さん(51歳)は、「科学万博が大好きで、開催中に5回も足を運びました。特に3D眼鏡で見た立体映像は今でも鮮明に覚えています」と、懐かしさとともに展示を楽しんでいました。

このように、40年前の熱気を知る世代はもちろん、若い世代にも科学技術の進化を伝え、未来への関心を刺激する内容となっています。


開催概要とアクセス

  • 会期:2025年6月7日(土)~8月31日(日)
    ※休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日休館)ただし7月19日(土)~8月31日(日)は毎日開館

  • 開館時間:9:50~17:00(最終入館16:30)
    ※8月9日(土)~8月17日(日)は9:40開館

  • 場所:つくばエキスポセンター1階 エキスポイベントコーナー(茨城県つくば市吾妻2丁目9番)

  • 料金:無料(入館料別途)

    • 大人500円、子ども250円、3歳以下無料

つくばエキスポセンターはつくば駅からバスでアクセス可能。公共交通機関を利用しやすい立地です。


企画スタッフのコメントと今後の展望

記念展示を企画したつくばエキスポセンターの小堀安奈さんは「今回の展示は第1弾。第2弾の展示も計画中なので、多くの皆さんに楽しみにしていただきたい」とコメント。今後も科学万博の魅力を掘り下げる企画が予定されています。


まとめ

「科学万博-つくば’85 40周年記念展示」は、科学万博の歴史と技術の歩みを振り返るだけでなく、未来への科学技術の期待を再確認できる貴重なイベントです。つくばエキスポセンターならではの体験型展示も見逃せません。

科学万博を知る世代は懐かしさに浸りつつ、若い世代は最先端技術の進化を体感する絶好のチャンス。8月末まで開催されていますので、この夏の思い出作りにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


【問い合わせ】つくばエキスポセンター
TEL: 029-858-1100
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