皆様、ようこそ平安神宮へ。ここは、千年の都・京都の歴史と文化を象徴する、比較的新しくも荘厳な神社です。

平安神宮は、1895年に平安京遷都1100年を記念して建立されました。この神社は、平安京を造営した桓武天皇と、最後の平安天皇である後鳥羽天皇をお祀りしています。

まず、朱色が鮮やかな大鳥居をくぐりますと、そこには広大な参道が広がります。この大鳥居は高さ24.4メートルあり、日本最大級の鳥居として知られています。鳥居をくぐる際、平安時代にタイムスリップしたような感覚を味わえることでしょう。

神社の中心である「大極殿」は、平安時代の宮廷建築を4/5スケールで再現したものです。屋根の両端に鴟尾(しび)と呼ばれる装飾が施されており、その優美さと壮大さは圧巻です。

「応天門」は、大極殿の正面にある門で、その荘厳な佇まいは平安時代の宮廷の威厳を今に伝えています。門の両脇には、想像上の動物である獅子と獏(ばく)の像が置かれており、邪気を払う役割を果たしているとされています。

平安神宮の魅力は、本殿だけではありません。是非皆様にご覧いただきたいのが、「神苑」と呼ばれる庭園です。この庭園は、明治時代の造園家・小川治兵衛によって作られました。四季折々の美しさを楽しめますが、特に春の枝垂れ桜と初夏の花菖蒲は絶景です。

神苑内には、「平安京の大極殿大庭」を模した「悠紀庭」、「神楽殿」前の「翼庭」、「中央庭」、「後庭」があり、それぞれに趣が異なります。池には優雅に鯉が泳ぎ、日本庭園の美しさを存分に味わえます。

平安神宮では、年間を通じて様々な祭事が行われます。中でも10月22日の「時代祭」は京都三大祭の一つとして有名です。平安時代の貴族の行列が京都の街を練り歩く様子は、まるでタイムマシーンに乗ったかのような感覚を味わえます。

また、毎年1月3日には「歩き初め」という行事があります。参拝者が大極殿の周りを3周する

ことで、その年の無病息災を祈願するものです。

平安神宮の魅力は、その荘厳な建築物と美しい庭園だけでなく、平安時代の文化と現代の京都を結ぶ架け橋としての役割にもあります。ここを訪れることで、日本の悠久の歴史と文化を身近に感じることができるでしょう。

最後に、平安神宮を訪れる際のアドバイスをさせていただきます。神苑は有料ですが、ぜひ入園されることをお勧めします。また、カメラをお持ちの方は、四季折々の美しい風景を撮影するチャンスをお見逃しなく。

皆様、平安神宮での時間を通じて、京都の歴史と文化の深さ、そして日本の美意識の素晴らしさを感じていただければ幸いです。

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