200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった 継続する技術【戸田大介】

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今回は、200万ダウンロードを達成した国内ナンバーワンの週刊家アプリを開発したソフトウェアエンジニアの戸田大介氏による著書『継続する技術』を解説します。この本では、何かを継続するための方法や心構えを具体的に教えてくれます。多くの人が直面する「挫折」の壁を乗り越え、継続を成功させるための技術を学ぶことができます。

1. 継続するために大事な3つの原則

この本で最も重要な原則として、著者は「継続するための3つの原則」を挙げています。

  • 1. 目標を下げる
    高い目標を掲げることは挑戦的に感じますが、逆に継続できなくなるリスクが高くなります。小さな目標を設定することが、継続への第一歩です。

  • 2. 動ける時に思い出す
    行動を起こしやすいタイミングを見逃さないことがポイントです。習慣化した行動の前後に、新たに始めたいことを組み込むと効果的です。

  • 3. 例外を設けない
    今日だけはやらない、という例外を設けると、そのまま習慣が途切れ、再開が難しくなります。毎日少しでも継続することが重要です。

これらの原則を守ると、30日間の継続率が8倍以上に向上することがわかっています。具体的な方法を次の項目で詳しく見ていきましょう。

2. 目標をすごく下げる

最初に設定する目標を低くすることで、達成しやすくなり、継続することが容易になります。例えば、筋トレや勉強を「5分だけやる」という簡単な目標にすることです。

  • 具体例:
    1時間の筋トレよりも、5分だけの筋トレを継続する方が、3倍も高い継続率を誇ります。これは、小さな目標を設定することで「やり始めるハードル」を下げ、続けやすくなるためです。

  • 重要なポイント:
    最初から高い目標を掲げると挫折しやすくなります。例えば、1時間の筋トレをするつもりで始めると、すぐに疲れや嫌気が差してしまいます。しかし、最初は「5分だけ」と小さく始めることで、気軽に続けられます。

3. 動ける時に思い出す

人は動きやすいタイミングを見逃しがちです。自分が日常的に行っている行動の前後に、新たに始めたい習慣を組み込むと継続が楽になります。

  • 具体例:
    例えば、仕事の後に筋トレをする、通勤中に勉強をする、などです。これにより、何も気にせずにいきなり行動を起こすよりも、確実に継続できる確率が高くなります。

  • 実際のデータ:
    4000人を調査した結果、何かの前後に行動を組み合わせることで、継続率が11%高くなることがわかっています。

4. 通知やリマインダーを活用する

人は簡単に「やらなくてもいいや」と思いがちです。スマホやPCの通知機能をうまく活用することで、忘れずに継続したいことを思い出すことができます。

  • 具体例:
    YouTubeの新しい動画がアップされたときの通知のように、自分がやりたいことの通知を設定しておけば、習慣化しやすくなります。リマインダーを使うことで、目標達成のタイミングを逃しません。

  • 実際のデータ:
    リマインダーを使っていた人は、使わなかった人に比べて継続率が4.47倍高くなったことがわかっています。

5. 例外を設けない

どんな理由でも「今日はいいや」と言って休むことが習慣化してしまうと、継続することが難しくなります。毎日少しずつでも続けることが大切です。

  • 重要なポイント:
    1日でもサボると心が離れてしまい、続ける意欲が減退します。特に、1日でもやらなければ、「どうせもういいや」と諦めてしまうことが多いです。

  • 対策:
    どうしても続けられない日があった場合でも、ほんの少しでも「行動をした」という実績を作ることが大事です。例えば、筋トレを30分やるつもりができなかったとしても、1セットだけでもやることで「続けている」という感覚を維持します。

6. 2日連続でサボったら継続日数をリセットする

2日連続でサボると、83%の人が完全に挫折してしまうというデータがあります。そのため、2日連続でサボらないようにルールを設けることが重要です。

  • 具体例:
    もし2日連続でサボった場合、その継続日数をリセットし、また最初からやり直すというルールを作ることで、「継続を途切れさせない」意識が高まります。

  • 重要なポイント:
    1日サボるのは許しても、2日連続でサボらないように気をつけましょう。

7. 大人になるとなぜ継続が難しくなるか

大人になると、自己責任のもとで生活を送るため、周囲からの指摘がなくなり、自分で決めたことを続けるのが難しくなります。学生時代は部活や勉強などで指導者や仲間のサポートがあったからこそ続けられたものです。しかし、大人になるとそのようなサポートがなくなり、自分で管理する力が求められます。

  • 解決策:
    だからこそ、今回紹介した継続の技術を活用し、自分の行動をしっかり管理していくことが大切です。最初は小さな一歩から始めて、徐々に自分の目標を積み上げていきましょう。

まとめ:

『継続する技術』の要点は、どんな目標でも小さく始め、動きやすいタイミングを活用し、通知やリマインダーを使って「例外を作らず継続する」ことです。特に、大人になるとサポートが減る中で、継続する力を養うためには自己管理が重要です。これらの技術を実践することで、どんな目標でも達成するための道筋が見えてきます。

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